「かく展」終了しました/朱い夏のただなかにいます

4日も遅れての報告となりますが、寺元ビル地下のUNDER MOTION GALLERYで開催した「かく展」、11月26日をもって終了しました。

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。作品に好意的なことばを返してもらえるのはこんなに嬉しいことなんだと知りました。

そして「かく展」メンバーのみんな、「企画とは」「作品とは」「つくるとは」、そして「かくとは」を教えてくれてありがとう。この展示の準備と開催を通じて、いったい何度、目からうろこがはずれたことか。

今は静かに燃えております。

私はライターとして、いろんな場所で「自分を完全に抑えて、読者の集中力のすべてを取材対象に向けさせることができる」と伝えてきました(表現に多少の差異はあれ、いっていることは同じ)。今もいくつかの企業のHPに掲載する文章を執筆していて、このスタンスを貫いています。事業を理解しようと努め、働く人をリスペクトし、その素晴らしさを世の人に伝えるために文章を作成するのは本当に楽しい。

一方で、「個性を表現するのは意外と簡単なんだよ。実践すればいいんだよ」ということを、「かく展」を通じて学びました。「自分を出す文章」「自分を抑える文章」の両輪でいきたい、という思いはもともと持っていましたが、これからは「出す」ほうにも力を入れていきたいという思いが強くなりました。自由に出すのをどんどんやっていって、流れ着く場所を見てみたい。

少し話題が変わりますが、25日、熊本から「古本と新刊scene」さんがはるばる佐賀を訪れ、「かく展」会場で出店してくださいました。迷いに迷って選んだ数冊の書籍、例えば『完全版 日本人は、どんな肉を喰ってきたのか?』(田中康弘著・ヤマケイ文庫)を読んでいたら、自分の興味の方向や、もともと興味のあった人や事柄になぜひかれているのか、その一端をつかんだ気がしました。ジビエ紀行の本を読みながらジビエと直接関係のない事柄に思いが波及していくのは本当に不思議です。でもそうなってしまうのだからしかたがない。

このことは別のときにくわしくお話ししたいと思います。今は、本と人、そして人と人の巡り合わせの奇跡への感謝だけ、記しておきます。

話題は戻ります。「かく展」は終了しましたが、このメンバーでの活動や展示は今後も行う予定です。今回の展示を取材してくださった新聞社の記者さんが「いい大人が楽しそうだったよ」とおっしゃっていたことを後日知りました。そう、私たちは楽しむ大人! 青春は終わった、とさびしそうに言う人がいますが、実は「青い春」の次は「朱夏=朱い夏」があるのだそうです。朱い夏は、まだまだ続く!

 

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