タウン情報誌に使えない企画・ブティック編
昨日、新しく参加することになった地域の情報発信サイトの打ち合わせに行って、いくつかアイデアを出したところ、ありがたいことに温かい反応をいただけた。
帰宅後に考えついた、良さげで駄目な企画がこちら。
「マイテーマに合った服が欲しい! 佐賀のブティックをファッション誌のタイプ別に分類」
そもそもタイトルが長すぎるしセンスないというのは置いといて。
佐賀県内のどこで服を買えばいいの? 〇〇というファッション誌が好きなんだけど、同じ系統のファッションが手に入るのはどこのお店?
読者のそういう疑問にお応えする企画です。しかし具体的に考えるほど、実現できない企画だとわかる。
例えば、主婦と生活社のファッション誌「ナチュリラ」※が好きな読者に提案したと想定します。
※その名の通りナチュラルでリラックスしたスタイルを提案。ターゲットは30代後半~50代か。
「ナチュリラ好きなら佐賀市〇〇にあるAというお店がいいよ!」と記事で提案したとします。
そしてAというブティックに実際に行ったとします。あ、確かにナチュリラでとり上げられる感じの、肩の力の抜けた、でもさりげなくおしゃれで上質な、着心地の良さそうな日常着が並んでる~と読者は思います。
でも次の瞬間には不満が出る。
ナチュリラで定番の、あのブランドがお店にはない。よく見るとナチュリラ風でないアイテムもあちこちにある。話が違う……! ということが容易に予測される。だから、企画として駄目なんです。
こういう企画を喜ぶのは、ファッション誌に掲載されていたのと似たような服を高校時代には佐賀駅デイトスのスズタンで探し、大学時代には古着屋で探した青春時代を持つ私のような「ぱっと見、似た感じだったらいいよね」というタイプの人間だけだ。
そしてこの没企画、そもそも記事を書くこと自体がかなり難しい。
「うちのお店は〇〇というファッション誌のイメージなんですよ!」
というお店もあるだろうけど、
「参考にしているファッション誌はいくつかあるけれど、基本的には自分のセンスとネットワークを信じて経営しています。だから特定のファッション誌に当てはめられるのは困る」
というお店もあるだろう。後者のほうが多いかもしれない。つまり、ブティックのオーナーの同意を得るのも困難、というか不可能なケースが多いということ。うーん、没企画。
こんな具合で箸にも棒にも掛からぬアイデアも出しつつ、良企画を出していけたらと思います。