【実践編その6】「子ども軸」でなく「自分軸」で過ごしながら「さてどうする」を考えていけばいい。
〈この実験についてざっくり説明します〉ニコニコ子育てのために、子どもの帰宅後1時間は子どものために費やし、仕事や、料理など集中力を要する家事にはあてない。なおかつ、実働時間は減らさない! という目標をたてました。11月まで実践します。
詳細はこちら→https://note.com/k5writer/n/n14f42ec64ecf
〈私のこと〉フリーランスのライターで4人暮らし(家族は夫と子ども2人)。ほとんどの日、在宅で仕事しています。
〈育児のこと〉夫の在宅時は落ち着いて子育てできるため、この実験では夫不在の時間帯をターゲットにしています。尚、記事中は第1子:イッシ/第2子:ニシと呼びます。
〈平日のスケジュール〉習い事の関係で、夕食の時間帯が曜日によって変わる我が家。火曜日~金曜日の午後のスケジュールはおおまかに説明すればこんな感じです。~14:30仕事/~15:30料理/~16:00ニシの相手/~16:30イッシの相手/~17:00ニシに(金曜はイッシにも、ついでに自分にも)夕食をとらせる/~19:00夕食・こまごました家事・すきま時間に仕事
夏休み終了! 反省点は山ほどあるけれど、「実験」がさまざまな気づきを促してくれた。
夏休みが終わりました。この実験における第2ステージの終了です。第2ステージに掲げていた目標は以下のとおり。振り返ってどうだったかを報告していきます。
前段、「子どものためだけに使う1時間」はどうにか確保してこれたと思います。
中段、「多彩な経験をさせる日」は週に1回程度、平日にいちおうもうけることができました(博物館・美術館に行くなど)。企画を気に入ってもらえず文句を言われたこともあります。でもそれはもう割り切っています。学校だって、子どもの要望に沿わない企画を繰り返しつつ子どもに「多彩な経験」をさせていきますよね? とはいえ、「多彩な経験」をさせた日は仕事時間の減に直結、……この点はそもそも目標設定に無理があったのでしかたがないかも。
後段は、いま読み返すと抽象的でもやもやふわふわした内容、……(笑)。「これまでの、そして夏休み中の気づきを夏休み明けに活かす」という意識で生活できたのでヨシとします。どのような気づきがあったのか? その答えは少しずつお伝えしていくとして、先に8月後半の自己評価を発表します。
「子どもと過ごした時間」の評価、高…過ぎ…? 自分へのねぎらいの意味でこの評価にしました。「善戦したんじゃないだろうか」と思います。
今さら認識したけれど、我が子2人は既に「親の言うことを聞かない年頃」。なま返事や無視は日常茶飯事。それを頭でわかっていつつ、ハラに落ちていなかったというか。そのせいでだいぶ空回りした1か月強でした。怒鳴ることもあればネチネチ皮肉を言うこともありました。「でも、頑張ったよね」で「4」。自分で自分をほめてあげなければ、育児はやってられない。そういうことも改めて実感した夏休みでした。
夏休みが終わってようやく気づいた。軸が「自分」にないから、生活に満足感がない。
夏休みを振り返ると、「宿題や習い事をこなさせ、運動や外出を推奨しつつ、動画の時間数は減らそうと躍起になっていた自分」に気づきます。「ちょっとまじめすぎたかも」「もう少し子どもと距離を置いて良かったんだろうな」とつくづく思います。
「子どもにどう過ごさせるか」ばかりに意識が向いていたら疲れるし、苦しくなるし、がっかりしたり怒ったりしなければならなくなる。「親である私がどう過ごすか」は抜け落ちていたようです。私は親である前にひとりの人間だ、などとつぶやいてみるまでもなく、軸が「自分」でなく「子ども」にあれば、しんどいのは当たり前ですよね。
そして、乳幼児を育てている感覚が抜けきれないといえばそうだったのかも。日常生活に危険はなく、身の回りのことはひととおりできる小学生なのだから、親もそれに合わせてよいはず(ていうか、両親ともに外で働いている家庭では小学生を24時間見守らないのは当たり前のことです)。これは大きな教訓になりました。
子どもたちにとって次の長期休暇は冬休みですが、「フリーランスで在宅だからといって、子どもと24時間を一緒に過ごさない」を意識的に実践していくことに決めました。
「この時間はそばで過ごす」
「この時間は放っておく」
を、最初から計画に入れておく。つまり、手帳に書いておく。放っておく時間とは? 週に1回程度もうけるフリータイム。フリータイムとか言いながらたぶん主に仕事の時間にあてるんだけど、育児から解放される時間という意味でフリー。コワーキングスペースに行ったり、カフェに行ったり、もし時間に余裕があったら映画を見に行ったりするかも。バンザーイ! な時間です。
自習できるスペースやカフェがもし近所にあれば週に1度でなく細切れで毎日こういう時間がとれるのかもしれませんが、そこは断念。とはいえ、夏休み・冬休みのような長期休暇に、週に1回数時間でもこういうスペシャルタイムがあれば、堪忍袋の緒も長くなりそうなもの。
イッシの小学校入学と同時にフリーランスになって5年5カ月、やっと見つかった長期休暇のうれしいアイデア。これも子どもたちの成長のおかげといえばそう。と思えば本当にありがたい。
もうあのスケジュールには戻れない。「変な時間」に料理するのは中止。
この他、夏休み中の気づきとしてはこういうものもあります。「夏休み前、子どもが学校から帰宅する前に料理を済ませようと頑張っていた。ああいうことはこの先できないな」。冒頭で紹介した、火曜~金曜のスケジュールを再掲します。
当然ながら、夏休み中は「子どもが下校する」ということがないので、上記のスケジュールから解放されました。解放されてみると、上記スケジュールの太字の箇所、「無理。無理無理無理無理。なんでこんな変な時間に料理をせねばならないのか、さっぱりわからない」のです。子どもがいない時間帯に料理することで「料理中にあれこれ用事を言われるイライラ」はなくなったものの、「子どもが帰る前に済ませなくちゃ!」という焦りが常にあり、それはそれで大きなストレスでした。やっぱり無理はしないほうがいい。
ニシの習い事に合わせてのスケジュール(17時前の早い夕食)でしたが、「そもそも、ここまでやる必要があるのか」と思い至りました。いちばん小さい(幼い)ということを差し引いても比較的食が細く、そこそこ好き嫌いがあるニシ。このニシのために「完璧な状態の夕食」を大急ぎで用意することにどれほどの意味があるのだろう? 「他の家族とまったく同じメニュー」にこだわらなければいいのでは? と考えて、以下の内容でニシに「17時前の早い夕食」を提供することにしました。
作り置き(昼食時に多めに作っておいたおかずや、「きゅうりの浅漬け」系のおかず)
冷凍食品やインスタント食品
朝食時にニシが食べ残したおかず ※我が家は基本的に、こういうかたちでしか「残り物」が発生しません(ほぼ毎回、完食される)。
そばに子どもがいても楽ちんノーストレスで作れるおかず1品(極端な例としては、冷や奴とか。爆笑)
買ってきた惣菜
1→私が取材などの予定がなく日中在宅している日は、自分の昼ご飯を作る際にもうひと頑張りしておかずを作っておく。「残り物」がめったに発生しない我が家でも、こんなかたちで「楽な料理」を実践できるんですね。
4→これで食べ残しに対するイライラもなくなる。
1・4・5は、他の家族の夕食にももちろん利用できるし、いいことづくめ。夏休みが終わって2週間ほどたつ現在、これを実践して、ストレスが軽減しています。工夫次第で家事は楽になる! と実感。無理せず乗り切る方法てあるんだなー。
記事を平和に締めくくれることを喜びつつ、……実験はまだまだ続きます!