日本人の日本ノスタルジー・2
昨日は福岡市に行って、今日は唐津市の名護屋漁港から馬渡島に渡る。
漁港が好きだ。漁港のそばの神社が好きだ。
その理由を自分でうまく説明できずにいたけれど、最近になって、ノスタルジーを感じる場所だからだと気づいた。
昔から変わらない漁港の風景、なんてありえないことはわかっている。
船ひとつとっても、また、そこに乗り込む人の衣類ひとつとっても、ほんの10年前と比べたってずいぶん変わっているはずだ。
わかっていながら漁港にノスタルジーを感じるのは、漁業という営みが時間軸で貫かれているのを感じるからだろうか。
考えてみれば、「ひとつの生業がその場所で何十年と続いている点、間違いない」という場所は他にあまりない。
しかも漁業は「食べる」という人間にとって不可欠な行為に直接結びつく。
その上、海とつながる場所なのだ。
本能に交信してくる場所には必然的にノスタルジーを感じるのかもしれない。