ぎりぎりセーフなドラゴンボール芸人を眺める在宅ワーカー

できればぎりぎりセーフでなく生きたいけれど、ここ数か月ほどはぎりぎりセーフが自分のスタンダードになりつつある。もちろん仕事の締め切りは守っています! 基本的に仕事はある程度余裕をもって作業を進めている。

じゃあ何がぎりぎりなのかというと、宣伝会議「編集者・ライター養成講座」の課題かな。なーんだそんなことか。と人は言うだろう。今回の課題は本日23:59締め切りのところ朝6時半頃提出したので、瀬戸際ってほどのことでもない。3週間前に全貌が明らかになっていた課題なのに本格的に着手したのが最後の1週間という点が、ちょっと気にかかるかな。直前にやろうとするから、生活全体がなんか慌ただしい雰囲気になるのかもしれない。家事でも何でも。

水路に発生した溜まり場に白い椿が一輪。文章が続くので挿入した写真で、特に意味はない。

というか、何も「直前にやろう」と意図して直前にやっているわけではないのだ。ほとんどの時間を家で過ごしながらも、何やかんやと忙しいから直前になってしまうのだ。これを「毎日頑張っている証拠」と言い換えることもできるのかもしれない。実際、「今日は暇だったからドラゴンボール芸人の映像を延々と見たよー」という日が一日たりともない。しかし「忙しいから私、頑張っている!」と言ってしまうのもつまらないし馬鹿馬鹿しいなと感じている。頑張っていれば成果が出るというものでなく頑張る内容とか質も大切だし、成果を出さねばならないと気が急く一方で成果ばかり追うのはまた違う気もする。あー、正解なきフリーランスの日々。

ちなみにドラゴンボール芸人は先日、美容室でパーマをかけている最中に見た。そのとき私はファッション誌の、ファッションでなく社会問題を扱ったまじめな特集ページを読んでいた。具体的にどんな社会問題を扱ったものなのかは、いえない。関係者に失礼だからだ。というのも、真剣に読んでいた私がテレビ画面にドラゴンボール芸人が現れた途端、意識が完全にそっちに流れてしまったのである。人間てこんなもんか。社会問題に接して魂を揺さぶられている最中でも、強烈な笑いがあれば安易にそちらに流れてしまう。

芸人さんたちの仕事を「安易」とカテゴライズしているわけではない。一般人には想像もつかない真剣勝負(まさにドラゴンボール劇中の戦闘と同レベルの真剣勝負)がそこでは繰り広げられているのであるし、そもそも社会問題に比して「笑う」という行為やそこに含まれまたは表れる感情を「安易」と片付けるのもまた違うと感じる。社会問題などの大きなテーマとお笑いに、優劣をつけるべきではないはずなのだ。と書いてしまった以上、説教の最中に「笑える何か」を見つけて気持ちを逸らせる我が子に怒ることが、理屈上難しくなってしまう。あー、正解なき育児の葛藤。

お耳が痒い、庭の恵比寿様。福耳を小さな虫が這う。

私はほとんどテレビを見ないから、申し訳ないが芸人さんたちのお名前を存じ上げない。しかし、以前スマホの修理でドコモショップに行った際に(大相撲中継や子どもと一緒に見る番組を除いて、私がテレビを見るのはたいていどこかの店の中だ)ドラゴンボール芸人の登場する番組にぶち当たって笑いをこらえるのが大変だったことがある。その際にベジータ、フリーザ、人造人間17号は目にしていた。

美容室のテレビで初めて見たのがナッパで、剃り上げた頭にマジックで描いたヒゲ、フリーザ軍団公式戦闘服(を模したもの)に身を包んだ姿が、頼むから画面に映らないでくれと願った。見るだけで笑いが止まらない。美容師さんとはもう十五年以上の付き合いで気安い間柄なのだけれど、彼女の前で笑いを抑えざるを得ない心理は、「アニメも知ってます」な私を今まで見せてこなかったせいなのだろう。でも、美容師さんも堪えがちに笑っている。気づいてから気楽になった。

ナッパ以上に困惑させられたのが、「この赤い髪のキャラなに?」と最初わからなかった“野沢雅子”。声優で女優で歌手の、本物の野沢雅子さんではない。皺をマジックで描いた姿は、「え、やば、……見た目を馬鹿にすることとか差別意識とかに敏感になってきているご時世で、もうすぐこういうの映せなくなるんじゃない?」と感じつつ、面白い。考えてみれば悟空のコスプレで登場されてもあんまり面白くないかもしれない。主人公なだけに馴染みがあり過ぎて、一般人のコスプレと大差ないイメージを与えてしまうだろう。きっと。それで“野沢雅子”か。

「野沢雅子を名乗るからには悟空の声で喋ってほしい」という期待を裏切り、“野沢雅子”の口調は悟空風であるものの、声は全然似ていない(キャラコスプレしている他の芸人さんには求めないものを求めてしまう心理もまた不思議)。「お前」を「おめえ」と言うのは悟空っぽいが、前後左右の「前」を「めえ」と言ったりして、いちいちわかりづらい。わかりづらいほどに、困惑が深まるほどに、笑いが止まらない。

そもそもドラゴンボール芸人について書くつもりはなかった。基本的に、半ば意図的に思いつくままに書いているからこういうことになる。でも今は意識のままに書く訓練、自分の無意識を引き出す訓練をやろうと思っていて、当分ブログはこんな感じになるだろう。一方で、ある程度練った企画に基づく記事をブログに載せようとも思っていて、そちらがなかなか実現しない。

先日、初対面の自営業の人と、どのように生きるべきか(!)話し合う機会があって、そういうことを書く予定もあったけれど、いずれということにしたい。

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