旧枝梅酒造で開催中のTシャツ展、制作現場に潜入!(後編)

旧枝梅酒造で開催中のTシャツ展EDAUME Art Studio Art T-shirt Exhibition 2020 All summerの取材レポートの後編です。前編ではシルクスクリーン印刷によるTシャツ作成の様子をお知らせしましたが、後編では鶴田翔さんによる絞り染め(タイダイ染め)について報告します。

まずは、絞り染めTシャツの着こなし例を。前編ではシンプルなパンツとのコーディネートでしたが、今回はオーバーオールとのコーディネートをご紹介。

鮮やかな赤がちらりとのぞく

こちらは優しい色合い

秋にもいけるコーディネートですね。

それでは絞り染めの工程を見て行きましょう。

《①Tシャツをひもで縛ります》

《②染色液で染めていきます》

絞り染めの魅力は、完成形が予測不能なことと、意外な色合わせが楽しめること。下の写真をご覧ください。手前は青と黄色、奥の左は茶色と黄色。どちらも難易度の高い色合わせに思えますが、絞り染めの場合はそういう色の合わせ方の方がかっこよくなるから不思議です。

写真奥の右、まさに色を注入中のTシャツは鶴田さんの奥様の発案でオレンジ色、紫色に2色の緑色を合わせています。さて、どんな風に仕上がるのでしょう。

ワクワクします

染めた後は、「蒸す」というひと手間をかけます。蒸すことで色をしっかり定着させる効果があるそうです。Tシャツ、蒸し器に入っている姿からして既におしゃれ感が漂いますね。

《③蒸し器に入れました》

《④たっぷり時間をかけて蒸して…》

蒸した後に洗って乾かせば完成です。仕上がりが楽しみ。

蒸す以外にも、定着液につけるという方法があります。蒸す場合と比べて色がふんわり出るのでまた違った味わいが楽しめますよ。さらに、定着液につけずにいきなり洗うという方法もあります。さらに淡く優しい色味に仕上がるそうです。

《③’バケツに入れてしばし待ちます》

《④’水で液を流し、干して乾かせば完成!》

さて、下の写真が「蒸す」工程を経たTシャツの完成版です。オレンジ、紫、色味の違う2色の緑。放射線状に広がる模様がとても素敵な一品に仕上がりました。

絞り染め(タイダイ染め)の楽しさを存分に味わえた一日でした。

最後に佐賀市内のアートスポット・旧枝梅酒造とpotariの今後に関してひとつお知らせです。

今回の記事(後編)では登場がなかったですが、日本画家の大串亮平さん(左)と彫刻家の諸井謙司さん(右)です。シェアアトリエにもなっている旧枝梅酒造・西の蔵で活動するアーティスト集団Edaume Art Studioの中心的メンバーです(過去の記事《旧枝梅酒造のsoil展は5月24日まで!酒蔵に並ぶアートた》《旧枝梅酒造はアートと歴史の発信基地だ》もご参照ください)。

ここで紹介するスペースはありませんが、お二人の何気ない会話はそのまま記事にできるくらい楽しいんですよ。

potariでは佐賀のアーティストリスト作りを計画中で、Edaume Art Studio他、リストにのっていただいたアーティストによる対談記事も作成したいと考えています。お楽しみに!

 

(初出:potari/https://potari.jp/2020/09/5794/ 一部を抜粋)

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