石川県知事、必死なのはわかるけど
「無症状の方はお越しいただければ」と都民に呼びかけた石川県知事が批判を浴びている。
観光名所である兼六園について、「密集や密接とはほど遠い状況」と発言したとのこと。
でも、都民はどうやって兼六園まで行くのだろう。
新幹線や飛行機という密閉空間を利用せずに行く方法は?マイカーで来いという意味なのだろうか。
そして無症状でも実は感染していた場合は?
新型コロナウィルスで世間が不穏になる中、観光や飲食店が大打撃を受けているのはわかる。
でも知事の発言には、医療の知識の欠如(それは世の中の大部分の人が持ち合わせていない)よりも想像力の欠如を感じる。
大人であるということは、”その先”や”その周辺”、”そこまでの過程”を想像できるということだと思う。
「ウミガメがプラごみを食べて死んでいるんだ!」という主張に、
「そんなにウミガメが大事か!人間の生活の利便性はどうした!」と反論する人は、
ウミガメの死が、プラごみの環境に与える影響を示すほんの一例に過ぎないことをわかっていない。
“犠牲者”はウミガメにとどまらず、巡り巡って人間の体にまで影響を及ぼすことを知らない。
知事の発言には、似たような匂いを感じ取ってしまうのである。